リュウグウオキナエビス- オキナエビスガイ科 -

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リュウグウオキナエビス写真1
分布
リュウグウオキナエビスは国内においては鳥島沖、土佐湾~奄美群島周辺の海に分布しています。
海外では台湾やインドネシアに生息しているとされています。
珍しさ
★★★★★
貝殻の価格
市場価格で20,000~300,000円
その他の名称
リュウグウオキナエビスガイ、竜宮翁戎
英名:[Rumphiu's slit shall]
学名:[Entemnotrochus rumphii]
大きさ
殻高:約200mm、殻径:約280mm
特徴
リュウグウオキナエビスはリュウグウオキナエビスガイと呼ばれる事もある大きな巻貝で水深50~250m程度の荒砂および泥で覆われた海底に生息しています。

貝殻の特徴としては貝殻の口の外縁から半周程の長さまで細い切れ込みがあり、貝殻の底の部分に深いへこみがあります。このような特徴はリュウグウオキナエビスにしか見られず、他のオキナエビスガイ科の貝の貝殻には見られない特徴です。
螺塔がやや高く膨らんでおり、体層は周縁が強く曲がっています。切れ込みの帯にはピンクがかった斜めの縞や三日月型の模様があり、末端は少し盛り上がっていてます。
貝殻は重くて頑丈そうに見えるのですが意外ともろく、壊れやすいという特徴も持ちます。

リュウグウオキナエビスは非常に珍しい貝として知られており、過去に360万円で取引されたという情報もあります。
オキナエビスガイ科の貝としては現存する中で最大の種です。

深海にすんでいる為、生きている姿を見る機会は殆どなく、オキナエビス類の貝は5億年以上に遡る古い系統の貝である事からシーラカンスなどと同様に「生きた化石」と言われる事もあるようです。