アクキガイ- アクキガイ科 -

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アクキガイ写真1
分布
アクキガイは国内においては千葉県の房総半島から南の地域に主に生息しています。
海外ではインド洋の東部、太平洋などに広く分布。
珍しさ
★★☆☆☆
アクキガイ写真2
その他の名称
アッキガイ(悪鬼貝)
英名:[Troschel's Murex]
学名:[Murex troscheli Lischke]
大きさ
殻高:約150mm
特徴
アクキガイは「アッキガイ(悪鬼貝)」とも呼ばれる貝で、そのホネガイにも似ている刺々しい姿と禍々しい名前から、初見のインパクトがかなり強い貝です。
アクキガイは熱帯の水深50m~150m位の海の砂地に住み、貝殻から伸びている棘状の突起は、肉食性の魚から身を守るためにあると言われています。
棘状の突起の間には赤褐色の螺肋が見られ、地の色である白またはピンク色を帯びた白色との対比から、螺旋状になった模様となっています。また、殻口は多くの貝と同じく、白色です。

アクキガイの全体的な形状は棍棒状の形で、殻頂が鋭く尖っており、体層は丸みを帯びて膨らんでいます。この体層には縦張肋が3つあり、120度おきに長い棘と短い棘がやや曲線を描いて交互に付いています。
また、体層の下部にある細長い水管溝にも棘がありますが、こちらの棘は他の部分のものとは違い、真っ直ぐに近い形になっています。

尚、ホネガイと形状は似ていますが、アクキガイの方がやや大型で、棘の数が少ない事が見分けるポイントのひとつです。
このアクキガイは猟師の底刺網にかかって得られる事が多いとされています。