アカニシガイ- アクキガイ科 -

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アカニシ写真1
分布
アカニシガイは日本では北海道南部から南の地域の海に生息しています。
海外においては東南アジア、インドなどを含むインド太平洋区や、地中海周辺の地域に分布しています。
珍しさ
★☆☆☆☆
アカニシ写真2
その他の名称
アカニシ貝
英名:[Veined Rapa Whelk]
学名:[Rapana venosa Valenciennes]
大きさ
殻長:約100mm
特徴
アカニシガイは単にアカニシとも呼ばれる巻貝で内湾の潮間帯から水深20m程度までの岩礁または砂地、砂泥地に生息しています。貝殻が重厚でずっしりとしており、殻口と貝殻の内部が赤くなっている事が大きな特徴で1940年代に黒海での生息も確認されました。

アカニシガイの貝殻は螺塔が低く、体層の占める割合が大きい。また、外唇のフチの部分には小さな葉が並んでいる場合もあります。貝殻の表面の色は灰褐色、赤褐色、黄褐色などでその上に褐色または濃い褐色のかすり模様が見られます。
アカニシガイは肉食性の貝でアサリやカキなどを食べるので、それらの貝の養殖を行っている場所では害のある貝として扱われています。

アカニシガイは食用の貝としても広く知られていますが、その貝殻についても貝細工の材料としても利用されています。また、アカニシガイの卵のうは形が長刀(なぎなた)に似ている事からナギナタホオズキと呼ばれており、昔は中身を取り去った袋の部分を吹いて遊ぶ道具として利用していました。
最近ではアカニシガイの肉がアワビに食感や味が似ていると言われている事からアワビの代替品としても利用されていますが、アカニシガイをアワビと表記した食品偽装が起こるケースも確認されています。