オオイトカケガイ- イトカケガイ科 -

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オオイトカケガイ写真1
分布
オオイトカケガイは国内においては千葉県の房総半島または山口県よりも南の地域で見る事ができます。
海外では東南アジアやオーストラリアの北部、インドまでの太平洋区に分布しています。
珍しさ
★★★☆☆
貝殻の価格
市場価格で500~1300円
オオイトカケガイ写真2
その他の名称
英名:[Precious Wentletrap]
学名:[Epitonium scalare Linnaeus]
大きさ
殻高:約57mm
特徴
オオイトカケガイは単に「オオイトカケ」とも呼ばれる事もある貝で水深30~100m位の砂泥地に生息しており、生息地においては猟師の底曳網にかかるなどして主に得る事ができます。

オオイトカケガイの貝殻は見た目よりも軽く、8、9段に重なった丸い螺層がゆるく巻いており、全体としてかなり目立っている板状の白い縦張肋のような肋で各螺層が全てつながっている為、一段一段の螺層は離れた状態になっている事から縫合はありません。体層部分には肋が10または11本見られます。

オオイトカケガイの貝殻の表面の色は薄いピンク色か淡いベージュで光沢があり、殻口と前述した肋は白くなっていますが、蓋の部分は逆に黒くなっています。
全体的に白くて清楚な印象があり、縦肋が美しく特徴的な事から、収集家にも人気のある貝です。
また、このオオイトカケガイは19世紀の時点では珍しい貝とされ、重宝されていましたが、ここ数十年でかなり一般的な貝となりました。

尚、オオイトカケガイを含む、イトカケガイの仲間の一般名はオランダ語で螺旋階段を意味する言葉に由来します。
オオイトカケガイはイソギンチャク類に寄生する事でも知られています。