ミルクイ- バカガイ科 -

PR
ミルクイ写真1
分布
ミルクイは国内では北海道から南は九州までの地域に広く生息しています。
海外では朝鮮半島や中国などに分布しています。
珍しさ
★★★★☆
その他の名称
ミル貝(海松貝)、ミルクイガイ(海松食貝)
英名:[trough shell]、[Pacific gaper]
学名:[Tresus keenae]
大きさ
殻長:約130mm
特徴
ミル貝は正式にはミルクイと言う名称の貝ですが、一般的にミル貝と呼ばれている事が多いので、ここでは名前をミル貝とし、ご紹介していきます。

ミル貝は内海の潮下帯~水深20m程度の砂地または泥地に住んでいる貝で、近年、数が激減している為、日本産のミル貝は寿司ネタなど、高級食材として扱われています。
その為、一般的に流通しているミル貝のほとんどは韓国産または中国産のもので、場合によってはカナダ産のミル貝に似た別種の貝もミル貝として出されている事もあるようです。
しかし、このカナダ産の別種の貝も本家同様に大変、美味であると言われている為、正式なものを食べたいという拘りがないのであれば、さほど問題はないかもしれません。

ミル貝の貝殻は大きくて厚みがあり、地の色は白色ですが、殻の大部分は褐色の皮を被っているので、一般的には褐色のイメージが強い貝だと言えます。
また、貝殻の後部が広く開いており、ここからミル貝の特徴とも言える太くて大きい水管を伸ばします。
この特徴的な水管は黒い殻皮を被っていますが、中の肉の色は淡い紅色です。

尚、ミル貝は食用とされる場合には味の良い水管のみを食べます。