マガキ- イタボガキ科 -

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マガキ写真1
分布
日本では北海道の樺太南部以南に分布しています。
海外では東南アジアなど、広い範囲に生息しています。
珍しさ
★★★☆☆
マガキ写真2
その他の名称
カキ、牡蠣
英名:[oyster]
学名:[Crassostrea gigas]
大きさ
殻長:約120mm
特徴
マガキは単に「カキ(牡蠣)」と呼ばれる事が多い、主に食用とされる貝で、古代の貝塚からも貝殻の跡が多く出土されている事から、かなり昔から日本人が好んで食べていた貝だとされています。
マガキの貝殻はかなり特殊な形をしていますが、これは固着する物の形によって変形する為で、決まった物に付着させる養殖のものと比べて天然のマガキは様々な形をしたものを見る事ができます。

カキは漢字で「牡蠣」と書きますが、これは以前、カキは「牡(オス)」しかいないと考えられていた事に起因するそうです。
現在ではそれは間違った事だと分かっており、実際にはマガキは環境などの影響によって雄になったり雌になったりと性転換を行う貝であり、栄養の多い場所に住む個体は雄になる可能性が高いとされています。
また、性転換を複数回行うものも珍しくなく、約3分の1の個体は翌年には別の性に変わってしまうほど、頻繁に性転換を行っています。

現在、マガキは養殖が大規模に行われており、食卓に並ぶカキの殆どが養殖の牡蠣です。
牡蠣の養殖は「垂下式」と呼ばれる方法で主に行われており、これはホタテガイの貝殻に牡蠣の子供を付着させたものに針金を通して、それを海中に沈めてから行う養殖法です。

尚、牡蠣を食べる習慣のあるヨーロッパではイギリスの牡蠣が特に有名だとされています。