マダカアワビ- ミミガイ科 -

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マダカアワビ写真1
分布
マダカアワビは国内では北海道南部から九州にかけて分布しています。
海外においては朝鮮半島南部までの地域に生息しています。
珍しさ
★★☆☆☆
マダカアワビ写真2
その他の名称
ビワガイ
学名:[Haliotis madaka]
大きさ
殻長:約125mm
特徴
マダカアワビは浅い海の岩礁に生息している貝で、通常のアワビは手の平程度の大きさですが、このマダカアワビは大型で知られている同じミミガイ科のクロアワビよりも更に大きく成長する種類であり、縄文時代の遺跡からは殻長が30cm近い超大型のマダカアワビの貝殻が発掘された事もあるそうです。現在ではここまで大きく成長した個体は全く見られなくなりましたが、40年位前までは殻長が25cm位の個体が稀に取れていました。
また、マダカアワビは10年以上生きる貝としても知られていますが、現在では過剰な採取や環境が悪化した事もあり、寿命を全うできる個体が少なくなっているのではないかと考えられています。

マダカアワビの貝殻は殻の膨らみが強く、呼吸穴が盛り上がっている事が主な特徴で、呼吸穴は前端から3~5個くらいが開いています。
また、この大きな褐色の貝殻は内側側が美しい真珠光沢で覆われており、螺細細工の材料にもなる事で知られています。