クロアワビ- ミミガイ科 -

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クロアワビ写真1
分布
クロアワビは国内では北海道南部から九州にかけての地域に分布しています。
海外では朝鮮半島などに生息しています。
珍しさ
★★★★☆
クロアワビ写真2
その他の名称
オガイ(御貝)、オンガイ(雄貝)、セグロ、クロガイ
学名:[Haliotis discus]
大きさ
殻長:約120mm
特徴
クロアワビは水深5~20m程度の浅い海の岩礁に生息している貝で、その他のアワビの仲間に比べて黒みが強い事からその名がついたとされています。また、このクロアワビは食用貝として知られ、大変、味が良いとされている事から養殖して各地に放流するなどして個体数を増やそうとしていますが、現在の所、数の減少に悩まされ続けています。

クロアワビの貝殻は表面が波をうったような形状をしており、貝殻の内側に見られる美しい真珠光沢はやや緑がかっています。また、貝殻の外側付近に見られる呼吸をする為の穴はやや突き出ている事も特徴のひとつです。

北日本など気温の低い地域に住むクロアワビはエゾアワビと呼ばれており、貝殻の特徴などは少し異なりますが、動物体は同じで、こちらも食用貝として高い評価を受けています。

クロアワビの成長速度は生後2年で50mm、3年で75mm程度になるとされていますが、貝殻の大きさが同じでも春から初夏にかけては動物体が大きいのですが、秋になると急激に小さくなり、最大時と比べると動物体の大きさは6割程度になります。