カラマツガイ- カラマツガイ科 -

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カラマツガイ写真1
分布
カラマツガイは北海道南部から南の地域に分布しています。
また、海外においては台湾などで見る事ができます。
珍しさ
★★☆☆☆
カラマツガイ写真2
その他の名称
落葉松貝
学名:[Sacculosiphonaria japonica]
大きさ
殻長:約15mm
特徴
カラマツガイは主に潮間帯上部から中部にかけての岩礁に生息している貝で、全体の形は歪んだ楕円形をしており、岩場を這う姿はまるでヒトデのようですが、貝類の仲間です。

カラマツガイの貝殻の表面には放射状のうねりがあり、これは右側の方がやや張り出しているという特徴があります。また、貝殻の色は全体的に黄褐色である事が多く、肋の部分は褐色になっています。内面の中央部分は色は濃い褐色または黒紫色でフチの近くの周辺部分は白くなっています。

カラマツガイは同じ場所に定住するという習性を持つ事で知られ、潮間帯に住んでいるので潮の満ち引きによって移動はしますが、その距離は15cm前後だと言われています。しかし、この特徴は幼貝では認められず、成長してから、同じ場所にとどまるようになります。

尚、カラマツガイの卵は袋に包まれていますが、全体は紐状になっており、体を回転させながら、自らの貝殻と同じ位の直径の円を描いた指輪型の卵を形成します。
また、卵の色は淡い黄色で、月が三日月になった時にだけ岩の付近に卵を産むとされています。