フジノハナガイ- フジノハナガイ科 -

PR
フジノハナガイ写真1
分布
フジノハナガイは国内では房総半島または能登半島よりも南の地域に分布しています。
珍しさ
★☆☆☆☆
その他の名称
ナミアソビ
学名:[Chion semigranosa]
大きさ
殻長:約20mm
特徴
フジノハナガイは潮間帯の砂浜の波打ち際や干潟の砂浜などに生息しています。ナミノコガイと同様に潮の満ち引きに応じて海面の境界線を上下する様が波と遊んでいるように見えるという特徴から別名「ナミアソビ」と呼ばれる事もあります。
また、フジノハナガイが生息している砂浜のなぎさの線にバケツで水を叩きつけると、水の振動で砂の上に飛び出してくる事があります。

フジノハナガイの貝殻は三角形にかなり近い形をしており、後方には布目の彫刻が見られます。表面にはやや光沢がでており、貝殻の色は白色の個体や、淡い茶褐色の個体が存在しています。

新潟では7~8月の夏の暑い時期が繁殖期だとされ、繁殖期を終えて生まれた貝は年末までに5mm程に成長すると言われています。

フジノハナガイは食用の貝としても知られており、貝から出てくる出汁が非常に美味しいので、お味噌汁やお吸い物などの汁物の具として利用し、食べるのが一般的です。

尚、フジノハナガイの寿命は通常、約18ヶ月だと推定されています。